サイパン製糖産業に貢献した日本人「砂糖王」
シュガーキングパークは、日本統治時代のサイパン島で「砂糖王」(シュガーキング)と呼ばれた日本人、松江春次の功績を称え、1934年にガラパンに造られた公園です。サイパン最初の近代的都市公園で、シンボルは松江春次の銅像です。
日本統治時代は沖縄から北マリアナ諸島へ移り住んだ多くの農夫がサトウキビを栽培しました。松江春次が興した南洋興業株式会社が手がけた製糖業は、戦前のサイパン島の一大産業となりました。島の南北を蒸気機関車で結び、映画館、劇場、酒場、理髪店を整備するなど島の発展に貢献しました。
©Junji Takasago/MVA
©マリアナ政府観光局/MVA
日本統治時代から存在する公園で、当時は「彩帆(サイパン)公園」と呼ばれていました。同じ敷地には1911年に創建された「彩帆(サイパン)香取神社」があります。毎年秋には秋祭や七五三の祈願も行われ、境内には多くの出店が出るなど日本人と地元の人々の交流の場にもなっています。
公園内には、復元されたサトウキビ運搬用の南洋興発の蒸気機関車があります。マリアナ、30の宝もの。 #13 シュガーキングパーク・彩帆香取神社
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