イタリア政府観光局が年末から2023年前半にかけてのイベント情報を発表

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ジェノヴァ近郊の閑静な漁村、カモッリ (C) ENIT A_Taiga-iStock-Getty images

新型コロナウイルス感染症感染拡大のペースも緩やかになってきるなか、「来年こそは海外旅行に!」と考えている方も多いのではないでしょうか?そこで、冬も旅行者が楽しめるイタリア各地の年末から来年にかけてのイベント情報をお届けします。

  1. リグーリア州内2023年上半期のイベント情報(Events in Liguria Jan-Jun 2023)
    1. サンレモ音楽祭(会場:サンレモ、開催時期:2月7日~11日)Festival di Sanremo
    2. シャッケ・トレイル(会場:チンクエ・テッレとその周辺、開催時期:3月25日)Sciacchetrail
    3. フォカッチャ祭り(会場:レッコ、開催時期:5月)Festa della Focaccia di Recco
    4. ロッリ・デイズ(会場:ジェノヴァ、開催時期:4月28日~5月1日)Rolli days
    5. 魚祭り(会場:カモッリ、開催時期:5月13日、14日)Sagra del pesce
    6. 「オーシャンレース」グランド・フィナーレ(会場:ジェノヴァ、開催時期:6 月 24 日~7 月 2 日)The Ocean Race, Genova the Grand Finale 2023
  2. グルメな旅人に向け、エミリア・ロマーニャ州が「フード・ヴァレー」を積極的にアピール Food Valley in Emilia Romagna, Slow travel foodie experience
    1. リミニ: ピアディーナ Rimini Piadina
    2. フォルリ・チェゼーナ: スクアケローネ・ディ・ロマーニャ Forli/Cesena Scquacquerone di Romagna
    3. ボローニャ: ラグー、モルタデッラ、トルテリーニのパスタ Bologna : Ragu’, Mortadella, Trotellini
    4. モデナ : バルサミコ酢 Modena Aceto balsamico
    5. レッジョ・エミリア: パルミジャーノ・レッジャーノ Reggio Emilia: Parmigiano Reggiano
    6. パルマ: パルミジャーノ・レッジャーノと生ハム Parma: Parmigiano Reggiano, Prosciuto di Parma
    7. ピアチェンツァ: サルメリア  Piacenza: “salumerias”
  3. イタリア芸術都市のクリスマス
    1. ミラノ Milano
    2. トリノ Torino
    3. フィレンツェ Firenze

リグーリア州内2023年上半期のイベント情報(Events in Liguria Jan-Jun 2023)

イタリア北西部に位置するリグーリア州はティレニア海に面して弓形に細長く伸びた州で、西はフランスと国境を接します。州都のジェノヴァは、中世にヴェネツィア共和国と並んで海洋国家として栄えた歴史を持つ、イタリア最大の港町です。そんなリグーリア州で来年上半期に開催される主要なイベントの概要をご紹介します。

サンレモ音楽祭(会場:サンレモ、開催時期:2月7日~11日)Festival di Sanremo

州都ジェノヴァから西南へ110キロ程の距離に位置するリヴィエラ海岸の風光明媚な街、サンレモでは毎年2月、イタリアで最も権威のあるポピュラー音楽フェスティバル「サンレモ音楽祭」が開催されます。第73回目を迎える2023年もサンレモのアストリン劇場を舞台に、2月7日から11日まで催されることが決定しました。国民的人気を誇る「サンレモ音楽祭」は、本戦進出を決めた 25 人のアーティストが音楽祭のために書き下ろした未発表の曲を披露し、それを審査員や音楽メディア、一般視聴者の投票によって順位を決めるというもの。5日間に及ぶイベントの様子はRAI Uno(イタリア国営放送総合チャンネル)を通じてイタリア全土に生中継され、「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」のイタリア予選大会も兼ねているため、イタリア音楽ファン必見のイベントとなっています。観光地としても見どころの多い街です。
公式ウェブサイト https://www.sanremo.rai.it (イタリア語表記)

シャッケ・トレイル(会場:チンクエ・テッレとその周辺、開催時期:3月25日)Sciacchetrail

ジェノヴァの東方、リグーリア海岸沿い20キロ程のエリアに点在するモンテロッソ、ヴェルナッツァ、コルニリア、マナローラ、リオ・マッジョーレの5つの村は、イタリア屈指の観光リゾート地で、イタリア語で「5つの土地」を意味する「チンクエ・テッレ」という呼び名で広く知られています。周囲の自然景観と調和した村々の佇まいは美しく、ポルトヴェーネレと沖合いの小島群とともに1997年には世界文化遺産にも登録されています。この風光明媚なチンクエ・テッレを舞台に毎年3月に開催されているのが、走行47.53キロのランニングイベント、シャッケトレイルです。モンテロッソをスタート・ゴール地点とする大会のコースは、チンクエ・テッレの歴史深い村々はもちろんこと、高級ワイン「シャケトラ」が作られるブドウ畑を駆け抜けるよう設定されており、コバルトブルーの海と色とりどりの家々、海に臨む教会など、世界遺産ならではの美観を満喫しながら、ランニングを楽しめます。旅行者にもハイキングの参考となるルートでレースが展開されますので、ぜひご注目。
公式ウェブサイト https://www.sciacchetrail.com/ (イタリア語、英語表記)

チンクエテッレのひとつマナローラのトレッキングトレイル (C) ENIT- StevanZZ-iStock – Getty images

フォカッチャ祭り(会場:レッコ、開催時期:5月)Festa della Focaccia di Recco

ジェノヴァから列車で30分ほどの場所にある港町、レッコでは毎年5月の週末に「フォカッチャ祭り」が開催されます。日本でも人気のイタリアの伝統的な平たいテーブルパン「フォカッチャ」ですが、このお祭りの主役となるのは、新鮮なフレッシュチーズを挟み込んだ薄くサクサクの二重の生地をオーブンで焼き上げたレッコの名物「フォカッチャ・ディ・レッコ (「レッコのフォカッチャ」の意味)」です。1955 年から実施されている「フォカッチャ祭り」では、1日を通じて2種類の「フォカッチャ・ディ・レッコ」が無料で振る舞われ、お腹を空かせた来場者が長蛇の列を作ります。来年度のイベントでは、オリジナルの「フォカッチャ・ディ・レッコ」に加え、午前中は玉ねぎ入りの、午後には地理的表示保護(PGI)が適応されているチーズ入りの「フォカッチャ・ディ・レッコ」が振る舞われる予定です。イタリア車の展示やフェイスペインティング・ブースなども登場し、街全体が華やいだ雰囲気に包まれます。
公式ウェブサイト https://www.focacciadirecco.it/ (イタリア語表記)

レッコの名物フォカッチャ・ディ・レッコ (C) Consorzio Focaccia di Recco

ロッリ・デイズ(会場:ジェノヴァ、開催時期:4月28日~5月1日)Rolli days

16世紀、繁栄を極めたジェノヴァに世界中から訪れる来賓客をもてなすべく、富裕貴族層の暮らす豪華な館や大邸宅を厳選し、「ロッリ」と呼ばれるリストに登録した上で迎賓館として活用された、「ロッリの邸宅群」。2006年には、うち43の邸宅が邸宅建設のため造られた新街路(ストラーデ・ヌオーヴェ)とともに、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。この豪奢な「ロッリの邸宅群」の一部を期間限定で一般公開するイベント、「ロッリ・デイズ」が来年も4月28日から5月1日の日程で開催されることが決定しました。当時の繁栄ぶりを偲ぶことができる、壮麗なファサード、フレスコ画、階段、中庭、家具などを鑑賞できる貴重なイベントです。GWのイタリアの旅はぜひジェノヴァで世界遺産探訪を。
公式ウェブサイト https://www.visitgenoa.it/rollidays-online/ (イタリア語表記)

ジェノヴァ世界遺産のガリバルディ通りとロッリ邸宅群のひとつ (C) StudioLeoni Genova

魚祭り(会場:カモッリ、開催時期:5月13日、14日)Sagra del pesce

ジェノヴァ近郊の閑静な漁村、カモッリでは毎年5月の第2週末にユニークな「魚祭り」が開催されます。土曜日の午後から街の通りに地元の名産品などを販売する露天商の店が立ち並び、深夜には「前夜祭」として壮大な花火が打ち上げられ、村の守護聖人である「サン・フォルトゥナート」の大かがり火も焚かれ、一気にお祭りモードが高まります。日曜日の朝から昼にかけては、街の広場に巨大なフライパンが設置され、その上で豪快に調理される魚のフライが来場者に振る舞われます。
カモッリ観光局公式ウェブサイト https://www.welcomecamogli.it/en/home (イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語表記)

ジェノヴァ近郊の閑静な漁村、カモッリ (C) ENIT A_Taiga-iStock-Getty images

「オーシャンレース」グランド・フィナーレ(会場:ジェノヴァ、開催時期:6 月 24 日~7 月 2 日)The Ocean Race, Genova the Grand Finale 2023

フルクルーによる世界一周ヨットレース、「オーシャンレース」の最終ステージが、イタリア最大の貿易港であるジェノヴァにて開催されます。ジェノヴァ近郊の都市、セストリ・レヴァンテのウォーターフロントエリアが期間限定の「オーシャン・ライブ・パーク」へと生まれ変わり、セーリング、食文化、音楽、サステナビリティをテーマにした 各種イベントが9日間に渡って開催されます。「オーシャンレース」は、スペインのアリカンテをスタート地とし、寄港地に寄りながら6ヶ月をかけて地球一周するヨットレースで、世界トップクラスのチームが最新の高性能レーシングヨットを操り、史上最速のスピードを競い合う壮大なイベントです。
公式ウェブサイト https://www.theoceanrace.com/ (イタリア語、英語、スペイン語、フランス語、中国語表記)

グルメな旅人に向け、エミリア・ロマーニャ州が「フード・ヴァレー」を積極的にアピール Food Valley in Emilia Romagna, Slow travel foodie experience

イタリア北東部に位置するエミリア・ロマーニャ州は、古代ローマ時代から農業や酪農が盛んで、国内でも「食通の州」として知られています。パルマの生ハム、パルミジャーノ・レッジャーノ、バルサミコ酢、モルタデッラ、ピアディーナ・ロマニョーラなどEUが定める土地で、厳格な品質標準に沿って生産されたことを示すIGP(保護指定地表示)とDOP(保護指定原産地表示)認定の食品44品に加え、サン・ジョヴェーゼや発泡性ランブルスコ等の21のイタリアワインにおける最高格付けであるDOCG/DOC(統制保証原産地)ワインを産出しているほか、24箇所の食に関するミュージアムがあり、グルメな旅人達を満足させる観光要素が豊富に揃っています。

エミリア・ロマーニャ州では近年、ミラノからほど近いピアチェンツァからアドリア海を望む港町、リミニを東西に結ぶ旧エミリア街道沿い200キロにおよぶエリアを「フード・ヴァレー」と名付け、積極的な観光プロモーションを展開しています。今月のニュースレターでは、そんな「フード・ヴァレー」沿いの文化的にも魅力的な街とその名物料理をご紹介します。アクセスも便利で、食と芸術を満喫するツアーが可能です。

リミニ: ピアディーナ Rimini Piadina

州の東部に位置するリミニは、古代ローマ時代の歴史と遺跡、ビーチ リゾート、映画監督フェデリコ・フェリーニの生誕地などで有名な街で、新たな観光スポットとして本年4月には、映画ポスターや写真など、彼の芸術活動の概要を展示するフェリーニ国際博物館がオープンしました。フード街道の出発点のこの街の名物はストリート・フードの平たいパン、ピアディーナです。酵母は入れずに、小麦粉、水、塩、オリーブオイル又はラードで生地を作り、薄くのばして「テースト」と呼ばれる器具や、鉄板で焼き上げられます。海沿いのリミニ周辺は薄いピアディーナですが、内陸に行くと1センチ程の厚さのロマーニャ風ピアディーナが主流となります。夏の時期には海岸沿いに 2千 を超えるピピアディーナ屋台が軒を連ねます。

フォルリ・チェゼーナ: スクアケローネ・ディ・ロマーニャ Forli/Cesena Scquacquerone di Romagna

リミニ県の隣にあるフォルリ・チェゼーナ県は、アペニン山脈の山々から、港町チェゼナーティコの美しい海岸までの美しい景観で知られています。このエリアの名産は、18 世紀と 19 世紀に起源を持つソフトタイプ のチーズ、スクアケローネ・ディ・ロマーニャ(2012年DOP /保護原産地呼称に認証)です。ヨーグルトのような風味と柑橘系を思わせるフレーバーが特徴で、ピアディーナに塗って頂くのにも最適なチーズです。

スクアケローネ・ディ・ロマーニャ (C) Archivio APT Servizi Emilia Romagna

ボローニャ: ラグー、モルタデッラ、トルテリーニのパスタ Bologna : Ragu’, Mortadella, Trotellini

エミリア・ロマーニャの州都で、街中にはり巡らされているアーケードのある美しい歩道「ポルティコ」が昨年世界遺産にも指定された、ボローニャ。ヨーロッパ最古の大学や、中世の風情ある街並み、周囲のなだらかな丘陵の景観も有名ですが、「美食の街」としても広く知られています。ボローニャはイタリア国内でも「ラ・グラッサ」(太っちょの)とのあだ名で親しまれており、2017年にはイタリア最大の食のテーマパーク「FICO Eataly World」をオープンしたほか、年間を通じて複数のグルメ関連のイベントを開催しており、ガストロノミー観光の促進に積極的に取り組んでいる街でもあります。詰め物をしたパスタのトルテリーニの発祥の地で、世界的に有名なラグー(いわゆるミートソース、タリアテッレ・パスタでいただくのが、ボロニェーゼ風)、伝統的なモルタデッラ・ソーセージなど、数々の美食の宝庫でもあります。ボローニャで生パスタの手打ち体験も旅行者に人気のアトラクションです。

モデナ : バルサミコ酢 Modena Aceto balsamico

モデナ大聖堂や塔などの中世の建築物が1997年に世界文化遺産に指定されているモデナは、フェラーリ、マセラティ、ランボルギーニなどの世界的に有名なスポーツカー・ブランド発祥の地であり、毎年5月には高級スポーツカーの見本市「モーター・ヴァレー・フェスト」が開催されるなど、イタリアの自動車産業の中心地としても広く知られています。モデナで最も有名な名産物は、伝統的製法で造られた濃厚なバルサミコ酢(アチェート・バルサミコ・トラディツィオナーレ・ディ・モデナ)でしょう。チーズやアイスにも合います。バルサミコ酢をテーマとした、ヨーロッパ初のテーマパーク「バルサミコ・ビレッジ」は4万平方メートル以上の敷地内に、ブドウ園、ワインセラー、散歩小道、説明パネルなどが点在し、バルサミコ酢の伝統的な製造方法を学ぶことができます。

レッジョ・エミリア: パルミジャーノ・レッジャーノ Reggio Emilia: Parmigiano Reggiano

州都ボローニャから西北西へ60キロほどの場所にあるレッジョ・エミリア県は、国際的にも有名なDOP(保護指定原産地表示)チーズ、パルミジャーノ・レッジャーノの生産地の一つとして有名です。レッジョ・エミリアには、伝統製法のパルミジャーノ・レッジャーノ製品の保護に取り組む団体、パルミジャーノ・レッジャーノ・コンソーシアムの本部があり、一般にも公開されている近郊の酪農場を訪れて、チーズ造りの工程を見学したり、味わったりすることができます。旅行者にも人気の見学・体験です。

パルマ: パルミジャーノ・レッジャーノと生ハム Parma: Parmigiano Reggiano, Prosciuto di Parma

ユネスコの「食文化創造都市」にも認定されているパルマは、古く豊かな歴史を誇り、19世紀を代表するイタリアのオペラ作曲家、ジュセッペ・ヴェルディの故郷からも近く、ヴェルディ・フェスティバル開催地としても知られる音楽の街です。そんなパルマの名産といえば、生ハム。パルマ・ハムとも呼ばれる「プロシュット・ディ・パルマ」は、世界三大ハムの1つとして数えられる逸品です。「食文化創造都市」の肩書きに相応しく、パルマ中心部から北に23キロの場所にある街、コロルノには世界的に有名な料理学校、ALMAがあり、パルマから南へ10キロほどの丘の上にある小さな町、ランギラーノには生ハム博物館もあります。

ピアチェンツァ: サルメリア  Piacenza: “salumerias”

ロンバルディアとエミリア・ロマーニャの州境に位置する街、ピアチェンツァは芸術都市として知られており、歴史ある宮殿や邸宅、素晴らしい庭園が街に、そして周辺に数多く残っています。ピアチェンツァの名産は、3 種のサラミ (サラメ・ピアチェンティーノ、コッパ・ピアチェンティーナ、パンチェッタ・ピアチェンティーナ)、チーズ、17 種のDOC(統制保証原産地) ワインなどで、グルメな旅人を十分に満足させる食材が揃っています。

イタリア芸術都市のクリスマス

カトリック教信者が多いイタリアにとって、クリスマスは間違いなく、一年で最も重要な日です。今からクリスマスに間に合うようにイタリア旅行の計画をするのは難しいかもしれませんが、雰囲気や飾りつけは1月中旬頃まで続きます。イタリアを代表する芸術都市、トリノ、ミラノ、フィレンツェでのクリスマスの年末年始の街の様子をご紹介します。

ミラノ Milano

ミラノの冬のホリデーシーズンは、ミラノの守護聖人である聖アンブロージョの祝日にあたる12 月 7 日前後から開始される「オーベイ、オーベイ」祭りで幕開けします。ミラノの観光名所のひとつである、ミラノ公国の城塞であったスフォルツェスコ城の周辺に、レトロな骨董品から、クリスマス・オーナメント、サラミやチーズ、焼き栗、ホットワインなどを販売する 400 を超える屋台が登場し、街全体が華やかなクリスマス・ムードに包まれます。また、ミラノの中心部に展開するインドロ・モンタネッリ庭園では来年1月9日まで、クリスマスをテーマにした期間限定のテーマパークが設営されています。スケートリンクやサンタクロースに会える小さな家が設営されるほか、多くのクリスマス関連のショーが開催され、お子様のみならず大人の旅行客も心温まる時間を過ごしていただけます(入場にはチケットの購入が必要)。

ミラノのガッレリアのイルミネーション (C) Andrea Cherchi

トリノ Torino

イタリアの北西部、ピエモンテ州の首都であるトリノで、冬のホリデー・シーズンの到来を告げるのが、華やかな光のアートイベント、「ルーチ・ダルティスタLuci d’artista」です。イタリア語で「芸術家の光」を意味するこのイベントは1997年から開催されており、今年で記念すべき25周年を迎えます。期間中は、トリノ王宮、モーレ・アントネリッアーナの塔などのトリノ市内の観光名所に加え、近郊のエリアにイタリア国内外で活躍するモダン・アートの芸術家による様々な照明を駆使したアート・インスタレーションが、計26点街中に展示されます。本年度のイベントは本年10月27日から既にスタートしており、来年の1月8日まで続き、毎晩午後5時から11時45分まで、光の芸術作品に灯りが灯ります。本年はトリノ出身のモダンアーティスト、ジョルジオ・グリッファ、レナート・レオッタなどによる作品も展示されており、全ての作品を観光バスに乗って1時間程で効率的に鑑賞できる「ルーチ・ダルティスタ・シティ・ツアー」なども開催されています。
「ルーチ・ダルティスタ」の紹介サイト
https://www.italia.it/en/piedmont/turin/things-to-do/christmas-lights-in-turin-italy
(英語、イタリア語、スペイン語表記)

フィレンツェ Firenze

トスカーナの州都であるフィレンツェでは冬のホリデーシーズンを盛り上げる様々な期間限定のイベントやプログラムが実施されています。フィレンツェの陸の玄関、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の裏手に広がるバッソ要塞公園には、55メートルの高さのイタリア最大規模の観覧車や、長さ300メートルを誇る欧州最長アイススケートリンク場が期間限定の「ウィンターヴィレッジ」が設営されます。また、ドゥオーモ広場、ヴェッキオ宮殿、レプッブリカ広場、ミケランジェロ広場といった市内要所に荘厳な光を放つクリスマスツリーが設置されています。ドゥオーモ広場では、リスマスツリーの脇に、等身大のプレゼピオ(キリスト降臨を表したジオラマ模型)が飾られています。本年のプレゼピオは、イタリア人アーティストのルイジ・マリアーニが手掛け、フィレンツェ近郊のインプルネータ地方のテラコッタをその素材に使っています。

フィレンツェ新年を祝う花⽕ (C) ENIT- franckreporter – iStock – Getty images

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