巨大な石柱遺跡はすべてが謎に包まれたまま
タガ遺跡は、テニアン港の近く、サンホセ村中心部から徒歩5分のサンホセ公園にある古代チャモロ民族のタガ王が残したといわれている石柱遺跡です。
©マリアナ政府観光局/MVA
サンゴ石で作られた巨大なラッテ・ストーンはタガ・ストーンとも呼ばれ12基が残っています。形状は、「ハリギ」と呼ばれる直立した石柱の上に「タサ」と呼ばれるお椀型の石が乗ったキノコのエリンギのような形をしています。石柱は2列に6基ずつ並んでいたといわれていますが、台風などの影響でそのほとんどが倒れてしまい残った1基は高さ5m以上の大きさもあります。
グアム島やロタ島にも石柱がありますが、テニアン島のものが最大規模です。ロタ島には、ラッテ・ストーンを切り出した石切場が残っていますが、どのようにして石切場から切り出し、どのようにして運んだのか、また作った目的は何なのかなど分からないままですが、建造物の土台説が有力となっています。
北マリアナ諸島の旗
ラッテ・ストーンは北マリアナ政府の旗や25セント記念硬貨にも描かれていて、チャモロ文化を伝えています。
マリアナ、30の宝もの。 #19 タガ遺跡
©マリアナ政府観光局/MVA
