光のシャワーを浴びて天まで昇る気分。
ロタ島周辺の海域はブランクトンが少なく、透明度が高いのが特徴です。ロタブルーと呼ばれる神秘的な青はダイバーを魅了します。
中でもマリアナの「青の洞窟」と呼ばれるロタホールは、サイパン島のグロットと並ぶ世界屈指の海中洞窟です。
©Junji Takasago/MVA
ハルノン岬にぼっかり空いた大きな横穴から内部に進んで行くと、ドームの天井から差し込む無数の光の帯が目の前に見えてきます。
©Sachi Murai/MVA
海面から降り注ぐ光のシャワーは、一本の柱のようになってダイバーを包み込み、その光の差す方へ向かって浮上すれば、まるで天空に昇るような錯覚になります。その先には、エアドームから水面に顔を出すこともできます。
©Sachi Murai/MVA
抜群の透明度と光のグラデーションで遊べる水中洞窟。そんなロタホールの虜になり、何度も訪れるダイバーも少なくありません。光のシャワーを浴びるベストシーズンは、陽光がホールに真っ直ぐ差し込む4月~9月です。
マリアナ、30の宝もの。 #22 ロタホール
©マリアナ政府観光局/MVA
ロタブルーの秘密
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世界最高レベルの透明度を誇るロタの海は、普段から40~50m、良いときには70m以上先までも見渡せます。その理由は、サンゴが隆起し石灰石でできた島と、標高500mほどのサバナ高原。島の地質がろ過装置の役割を果たし、サバナ高原に降ったスコールが湧水となって海に流れ出るからと言われています。
そして石灰岩から溶けたカルシウムに太陽の光が当たることで、海の色がより濃く、青く見えるそうです。