トルコのシンボル「チューリップ」「イスタンブール チューリップ祭り」4月開催
トルコ共和国大使館 文化観光局は「イスタンブール チューリップ祭り」が、2023年4月の1か月間イスタンブール各地で開催されることを発表しました。(天候により開催期間の前後あり)
毎年4月、イスタンブールの人気スポットが色とりどりの春のチューリップで彩られ、街は鮮やかな美しい光景に変貌します。例えば、スルタンアフメット広場は、広大なチューリップで敷き詰められ、この息を呑むような光景は、地元の人々だけでなく、外国人観光客をも魅了しています。同様の景色は、イスタンブールのエミルガン公園、ギュルハネ公園、ユルドゥズ公園、ソアンル植物園、ベイコズ、チャムルジャの丘、キュチュック・チャムルジャ、フェティパシャ公園、ヒディヴ・カスルでも見ることができます。
特にアナトリアでは、数多くのチューリップが栽培されており、なかでも「逆さチューリップ」は、別名「しだれ花嫁」とも呼ばれるほど印象的です。世界には167種の逆さチューリップがあり、そのうち43種(うち20種は固有種)をトルコで見ることができます。
チューリップは、トルコ文化の最も重要なシンボルの一つで、原産地である中央アジアのパミール高原のトルコ人によってアナトリアにもたらされました。12世紀以降、工芸品の装飾モチーフとして用いられるようになり、オスマン帝国時代には、詩や勅語、物語、細密画の題材として流行しました。チューリップのモチーフは、モスクや墓石、宮殿の装飾、カーペットや絨毯の柄、カフタン(トルコの民族衣装)や結婚の際の持参金箱、さらにはコインや戦闘用ヘルメット、鋳造製の大砲にも利用されました。
本来は野草であるチューリップは、16世紀にオスマン帝国の首都イスタンブールで栽培され、庭の花として街中に植えられました。このチューリップへの情熱は、スレイマン大帝の時代を通じて高まり、さまざまな品種が開発されるようになりました。特に、イスタンブールの象徴であるチューリップは、この時代に誕生しました。スルタンアフメット3世の時代には、チューリップは2,000種類近くにもなり、18世紀初頭には「チューリップ時代(ラーレ・デヴリ)」と呼ばれるほど有名になりました。
チューリップの品種が増えるにつれて、チューリップとその色はさまざまな意味を持つようになりました。赤色は「愛」、白色は「純潔と無垢」、紫色は「高貴とロマンス」、黄色は「喜び」と「絶望的な愛」、珍しい黒色は「手に入らない希少性」、縞模様は「あなたの目は美しい」という意味を持っています。
トルコについて
地中海沿岸に位置し、有名なボスポラス海峡が隔てるアジアとヨーロッパを結ぶトルコは、何世紀にもわたり文化的な交流と多様性の拠点と考えられてきました。多様な文明が反映された歴史、遺跡、自然や美食を有し、多目的なデスティネーションです。伝統とモダンが融合した芸術やファッションをはじめ、ダイナミックなショッピングやエンターテインメントライフによって世界中から訪れる人々を魅了し続けています。2022年には全世界から約5,140万人の訪問者を迎え、世界第3位の観光市場となっています。2023年はトルコ共和国として建国100周年の年です。
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