「マタリキ」がニュージーランドの祝日に。絶景星空スポット

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今年2022年6月24日、ニュージーランドは初めて国民の祝日としての「マタリキ」を迎えます。

これは、先住民マオリの太陰暦でいう新年の始まりを新たに国民の祝日として導入する世界的にも先進的な取り組みです。マタリキは、毎年5月下旬から7月上旬にかけて、真冬のニュージーランドの早朝の空に現れる星団で、日本では昴(すばる)と呼ばれています。マオリの人々は、季節の変わり目に現れるこの星団の輝きを、新年の始まりの合図、そして豊穣の吉兆であると考え、家族や友人とともに祝ってきました。この祝日の制定はマオリ文化への理解を深め、マオリ文化から学びを得て、歴史を学ぶことを目的としています。

(C) Zico O′ Neill-Rutene

記念楽曲「マタリキの風」紹介動画

グラミー賞受賞アーティストジェローム・カヴァナが記念楽曲を制作 「マタリキの風(NgātaritarioMatariki)」

ニュージーランド政府観光局は、マタリキの祝日制定を祝うべく、マオリのルーツを持つグラミー賞受賞アーティストであり、マオリの伝統楽器タオンガ・プオロの奏者でもあるジェローム・カヴァナとともに、特別な楽曲を制作しました。

マオリの伝説に登場する風神「タフィリマテア」が起こす風が伝統楽器を吹き抜けることで奏でられる楽曲は、自然とのつながりを示しています。本楽曲の紹介動画でジェロームは、マオリ語を交えて「故郷へ戻り、家族や愛する人々と再びつながり、過去や現在、未来へと思いを馳せながら、一緒にマタリキを祝おう」と呼びかけています。

「マタリキの風」視聴(Spotify)はこちら

マタリキのお祝い inニュージーランド

ニュージーランドでは、毎年全国各地でイベントや講演会など、マタリキを祝賀するさまざまな催しが行われ、人々が集います。そのほかにも、日の出前にマタリキを見に出かけ祈りを捧げる、伝統料理を作る、家族や友人と一緒に過ごす、一年を振り返り、今年の抱負を書き留めるなど、様々な方法でマタリキを祝います。

ウェリントンで開催されるマタリキの祭典Matariki ki Poneke

ベイ・オブ・プレンティで行われるマタリキの料理大会

ニュージーランドの人々と一緒にマタリキをお祝いしましょう

マタリキを感じる記念楽曲「マタリキの風」を視聴する。紹介動画を見る。

ニュージーランドの壮大な自然の中で、風神「タフィリマテア」が奏でる楽曲のフルバージョンを政府観光局Spotify公式アカウント「100% Pure New Zealand」で公開。幻想的な風景とともにショートバージョンの楽曲と詩を紹介する動画はニュージーランド政府観光局公式YouTubeチャンネル「100% Pure New Zealand」で公開しています。

ニュージーランド料理を作ってみる。

ニュージーランドでは、マタリキに家族や友人と集まり、みんなで料理を食べながらお祝いします。レシピサイトクックパッドに公開されている「NZ大使館のキッチン」では、日本で手に入る食材で作るニュージーランド料理のレシピを紹介しています。料理を作って、家族や友人にふるまってみましょう。

世界で最も美しい星空を有するニュージーランドにマタリキを見に行く計画を立てる。

6月21日から、ニュージーランドでは入国の際の出発前検査が撤廃され、日本からの渡航者(2回のワクチン接種が完了の場合)は、空港で無料配布される抗原検査(即時検査)が到着時と5日目あるいは6日目で陰性であれば、自主隔離なしでニュージーランドを旅行することができます。日本とニュージーランド間の直行便は7~8月には週2便、9月以降、需要に応じて増便する予定です。

星空保護区*を計4か所有するニュージーランドでは、「世界で最も美しい星空」と称されるレイク・テカポを始め、全国各地で素晴らしい星空を眺めることができます。保護区では光害を制限することで、星が良く見えるだけでなく、エネルギーの節約や野生動物の保護にも繋がっています。

【ニュージーランドの絶景星空スポット】

★グレートバリア島
グレートバリア島は島として世界で初めて国際ダークスカイ・サンクチュアリーに認定されました。大都市の光から遠く離れた島の光害は最小限に抑えられており、宇宙の美しさと神秘に触れることができます。グッド・ヘブンズではムーンチェアと名付けられた快適な椅子で、岸辺に打ち付ける波の音を聞きながら、まばゆいばかりの星座を眺め、星座について学ぶことができます。
グッド・ヘブンズ:https://www.goodheavens.co.nz/

グレートバリア島から見えるマタリキ (C) Mark Russell

★ワイララパ
ワイララパ地域は、ニュージーランド最大のダークスカイ・リザーブになる見込みで、ニュージーランドで最も暗く、原始的な空を有しています。屋外照明として光源の色温度を3000K以下に抑えたLED照明を使用し、光害を最小限に抑えています。イギリスの史跡ストーンヘンジを現代ニュージーランド風にアレンジしたストーンヘンジ・アオテアロアのガイド付きツアーでは、ストーンヘンジ、マオリの星の伝説、ポリネシアの航海術、天文学について学び、夜には星空観察を楽しむこともできます。
ストーンヘンジ・アオテアロア:https://stonehenge-aotearoa.nz/

ワイララパのキャッスルポイント (C) Daniel Rood

★トンガリロ・アルパイン・クロッシング
ニュージーランドで最も素晴らしい日帰りハイキングコースと謳われるトンガリロ・アルパイン・クロッシングでは、ハイキングだけでなく、天の川や夜明け前の空に流れ落ちる流れ星、息を呑むような日の出を楽しむことができます。アドリフト・トンガリロでは、夜の星空と日の出を体験することができるプライベートツアーを実施しています。
アドリフト・トンガリロ:https://www.adriftnz.co.nz/

トンガリロ・アルパイン・クロッシングと天の川 (C) Zhi Yuen Yap

*星空保護区:
国際ダークスカイ協会が2001年に、光害の影響のない、暗く美しい夜空を保護・保存するための優れた取り組みを称える制度として、星空保護区認定制度を開始しました。認定には、夜空の暗さ(星空の美しさ)だけでなく、屋外照明に関する厳格な基準や、地域における光害に関する教育啓発活動などが求められます。そしてそれらは、自治体・観光業界・産業界・地域住民など多くの人々の理解と努力によって支えられており、認定の公表により、夜空保護の重要性、光害問題の現状と対策について、広く啓蒙することを目的としています。(国際ダークスカイ協会東京支部HPより)

【H.I.S.】 海外・国内旅行 ANAの国内・海外ツアー【ANAトラベラーズ】
ニュージーランド
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